爽やかな広場ができました。

Event2018.07.02up

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いよいよ、洋光台中央団地の広場改修工事が完成します。改修に携わった建築家の隈研吾さん(団地の未来プロジェクト ディレクターアーキテクト)に、現地でお話を伺いました。

インタビュアー 完成した様子をご覧いただき、当初想い描かれていたものと比べて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。

 そうですね、すごく爽やかなものができたなという印象です。洋光台のような「団地」の良さというのは、やっぱりスケールが大きくてゆったりとしているところですね。日本に高層マンションが数多く建つ時代になり、どんどん都市の密度が上がっていったのに対して、洋光台団地が建設された昭和45年頃の団地はスケールが大きいしゆったりしているし、計画的にもゆとりがあるつくり方になっています。今回は、そのゆったり感や独特の爽やかさというのを、現代に甦らせることができたんじゃないかなと思います。

この広場にふさわしい使い方や人々の過ごし方など、設計されている段階で何かイメージはお持ちでしたか。

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 これだけの広さがあってゆるい傾斜のある広場は日本でもあまり他にないですし、ヨーロッパを代表する広場にも負けないようなスケール感があると思いますね。例えば、ベネチアのサンマルコ広場と同じようなスケール感ではないでしょうか。この広さや雰囲気を活かして上手にイベントなどで使うと、広場の知名度も上がると思いますし、そうなると住民の方々をはじめ皆さんのここへの愛着もどんどん高まってくる。すると、広場を囲む周りの人たちも、この広場に店を持ったぞみたいな感じのね(笑)、誇りを持つことができたりと、お互いの相乗効果が生まれてきて、もっと素敵な広場になっていくんじゃないかなと。そういう意味では、この広場が主役になるようなイベントをどんどんやっていただいていくといいかなと思っています。

おっしゃる通り、2階のデッキが出来たことでよりダイナミックに広場のスケール感が強調されましたね。

URスタッフ 我々は、昔の広場を知っているだけに、隈さんがおっしゃるような、風が吹き渡るような爽やかさを、すごく感じますね。

 今日は、空が青く抜けていて、より爽やかさを感じます。

URスタッフ 団地の未来プロジェクトの初期の頃に、「団地のゆるさが都市(まち)を変える。」という本をつくりました。そのタイトル通りの、象徴のような場所ができた気がします。

いろいろな意味で愛される広場になるといいですね。

URスタッフ オープニングセレモニー(16年8月1日開催予定)の時には、この広場のスケール感が伝わるような演出を考えたいなと思っています。先日、地元のまちづくり協議会の総会があったのですが、そのことをお伝えしたところ、非常に楽しみにしていただけました。

 それは良かったです。

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URスタッフ それをきっかけに、まちをもっと盛り上げていこうというお話も出ていました。

隈 いいですね。ここには、爽やかさの中に「縁側」をイメージしたベンチや緑があります。人々が浴衣でくつろいでいるような、昔の日本の縁側が蘇ってくるような雰囲気が出るといいですね。団地というのは、コンクリートでできた、高度成長時代というマスの時代の建物なのですが、その奥には、日本的なゆったりとした感性が流れているなという感じがしました。

URスタッフ 住民の方々や周辺の皆さんが、早速靴を脱いでベンチでリラックスするなど、まさに縁側的に使われ方をされていますね。そういった光景も含めて、絵になるような感じがしました。

夜にも来たのですが、照明もきれいで、設計時の模型そのままのようでした。隈さん、皆さん、本⽇はありがとうございました。

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